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傷病手当金の制度から申請方法まで詳しく解説します

退職後の傷病手当金の支給条件である「資格喪失時に傷病手当金を受ける条件を満たしていること」とはどういうことか

      2015/10/18

退職後の傷病手当金の支給条件である「資格喪失時に傷病手当金を受ける条件を満たしていること」とはどういうことか
退職後の傷病手当金の支給要件についてはこちらをご確認ください。
このうち、退職後に傷病手当金を受けるための条件のひとつである「資格喪失時に傷病手当金を受ける条件を満たしていること」について説明をしていきます。

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「資格喪失時」とはいつのことか?

社会保険では「資格取得日」や「資格喪失日」という言葉がよく使われます。資格取得日は実際に資格を取得した日だとわかると思いますが、資格喪失日は少しわかりにくいと思いますので最初に説明します。

資格喪失日とは、資格がなくなる日の翌日の事を指します。
例えば3月31日に退職した場合には資格喪失日は翌日の4月1日になりますし、死亡した場合には死亡した日の翌日になります。
これは退職した場合でも死亡した場合でも、その当日中は資格があることを意味します。
当日に資格喪失としてしまうと、退職日や死亡日には健康保険が使用できなくなってしまうのでそれを防ぐために社会保険では資格喪失日は退職日や死亡日の翌日にすることになっています。

では「資格喪失時」の話に戻しますが、これはいつのことでしょうか。
先ほどの資格喪失日の例から考えてみましょう。
そうですね。資格を喪失した時ですので退職日当日がちょうど終了した時が資格喪失時です。
3月31日が退職日であれば、3月31日が終了した時点が資格喪失時ということになります。

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「資格喪失時に傷病手当金を受ける条件を満たしている」とは?

「傷病手当金を受ける条件を満たしていること」とは、まず待期が完成していなければなりません。
待期が完成しなければ傷病手当金はまず受けることができません。

では待期さえ完成していれば傷病手当金を受ける条件を満たしていると言えるでしょうか?いいえ、これだけでは不十分です。さらにもう1日申請期間がある必要があります。その1日がなければ受ける条件を満たしているとは言えないのです。

また「傷病手当金を受ける条件を満たしていること」にはもう一つ大事な条件があります。
「資格喪失時に」という条件がありますので、退職日当日において労務に服することができないことも退職後の継続給付を受ける場合に必要です。

退職日に出勤している場合には「資格喪失時に傷病手当金を受ける条件を満たしている」とは言えません。
そのため退職日に出勤していないことは、退職後に継続して傷病手当金を受けるには必須の条件になります。

退職時には引継や残務整理など片付けなければならない仕事があるかもしれませんが、退職日に出勤することで傷病手当金の継続給付を受けられなくなってしまうことは覚えておいてください。

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皆様からのご質問と回答

  1. 夏奈 より:

    はじめまして。
    派遣社員として働いておりましたが、体調を崩し、ドクターストップがかかり退職いたしました。
    在籍していたのは4ヶ月ですが、以前の失業給付に残日数がありそちらの受給をしようと退職後ハローワークに行ったところ傷病手当を薦められました。
    大変恥ずかしながら傷病手当の知識が全くない状況にあり、困っております。
    私は重度の精神障害を持っておりますが会社には障害手帳を保持していることは伏せて就労しておりました。
    健康保険に関しては失業状況時は家族の保険に入っておりましたので一年以上はあります。
    ただ、傷病手当がもらえるならばきちんと療養したうえでの就労を望んでおり、正しい給付の受け方必要事項などを詳しく教えていただきたくコメントいたしました。
    精神障害以外にも身体の病気が出ており、4か月間で突然発病したものとなります。
    医師にも確認はとりたいと思っておりますが、なにぶん不得手なことですのでお手間だとは思いますが、教えていただけると助かります。

    よろしくお願いいたします。

    • naka より:

      夏奈様

      回答致します。

      夏奈様の健康保険の加入履歴は
      「失業中:親の健康保険の扶養」→「4か月の派遣期間:会社の健康保険に被保険者として加入」
      ということでよいでしょうか?

      それであれば健康保険の被保険者としての加入期間が4か月であるため退職後の傷病手当金の給付を受けることができないと思います。
      健康保険の加入期間の条件は被保険者として1年以上加入していることであり、被扶養者としての期間は通算することができません。

      しかし夏奈様の文章を読むと「以前の失業給付に残日数がありそちらの受給をしようと退職後ハローワークに行ったところ傷病手当を薦められました。」と書かれています。
      これは雇用保険の傷病手当ではないでしょうか?
      健康保険の傷病手当金と雇用保険の傷病手当は名前は似ていますが、全く別の制度です。
      雇用保険の傷病手当であれば基本手当の受給の代わりにハローワークから給付されるものですので、受給できる可能性があります。
      健康保険の加入期間は関係ありませんので、傷病手当金を受けられないことをハローワークの窓口で説明したうえで相談してみるとよろしいと思います。

  2. 美菜 より:

    はじめまして
    今年の3月に仕事を始め7日目に仕事中、腰をいためてしまい次の日も無理をし仕事に行きましたがどうにも痛く健康保険証がまだ、手元に届いていなかったと言う事もあり、どうしたらいいのかわからず、そこから10日間仕事をお休みさせてもらい、自宅で安静にしていましたが中々よくならず、そんな時やっと保険証が届いたので整形に行ってみると、圧迫骨折と言う事が分かり、診断書が出され4週間休職していましたが、経済的な事もあるし、職場からも催促されていたので、整形の先生からまだ仕事復帰は出来ないからと言われたのですが、2週間は軽作業のみという様な診断書を先生が書いて下さり、それを持って仕事復帰しましたが、ムリをしてしまい又、痛めてしまい休んでいます。今現在、職場の方で労災の申請をしましょうと言って下さりこれから、申請する段階ですが、私としてはこの先続けてやっていけるのかな?と言う不安があるし、仕事柄ドクターストップがかかったら同じ仕事はもう出来なくなってしまう可能性もあるので、労災扱いしてもらって、もしすぐ辞めてしまう様な事になっては職場に申し訳無いので健康保険扱いのままで傷病手当金を頂く方がいいのかな…と思ったりもするのですが、こういった事を相談する窓口は何処にしたらいいのでしょうか?
    長文で、申し訳ありません。

    • syoubyouteate より:

      美菜様

      回答が遅れてしまい申し訳ありませんでした。
      ご質問についてお答えいたします。

      相談窓口は健康保険の保険者(全国健康保険協会等)と労働基準監督署になりますが、相談したとしても結果は労災で受給するように案内されると思います。
      その理由を申し上げると、労災と健康保険はどちらかを選択して受診するということができないからです。労災で受給すべき給付については健康保険では給付を受けることができません。たとえその場で健康保険の受給ができたとしても、後日労災であることが健康保険の保険者に見つかった場合には全額返金させられることになります。

      今後の仕事のことを考え、健康保険の受給にしたいという気持ちはお察しいたしますが、労災での受診をすることをお勧めします。
      そうしなければ勤務先もいわゆる「労災逃れ」とみなされ、逆に勤務先に迷惑をかけることにもなりかねません。

      • 美菜 より:

        ご丁寧に教えて頂きありがとうございました。
        病院の方からも労災でと
        催促されてるし、申請はまだこれからなので、とりあえず申請書を貰って提出して来ます。
        最後にもう一つ教えて頂きたいのですが、仕事復帰はしたものの又、痛くて休んでいるので、この先続けていく不安があります。
        もし今の状況で辞めてしまっても、労災としての扱いはしてもらえるのでしでしょうか!
        又、休業補償給付は受けられるのでしょうか?
        申請の際まず様式の5号、7号を先に出して申請が通ったら8号の休業補償給付の申請を出すと聞いていますが、そういう順番でいいのでしょうか?
        始めての事なので何にもわからないので教えて頂けないでしょうか!

  3. 田中 より:

    以前、お世話になりました田中です。
    今まで月一で診察と傷病手当の申請をしてました。今度から2ヶ月毎の診察になりましたが、傷病手当の申請も2ヶ月分で申請するのですか?今まで通り毎月申請したいのですが、その場合診察してない月でも申請できるのですか?傷病は脳卒中後遺症で右半身不全麻痺です。

    • syoubyouteate より:

      田中様

      回答致します。

      今まで月一で診察と傷病手当の申請をしてました。今度から2ヶ月毎の診察になりましたが、傷病手当の申請も2ヶ月分で申請するのですか?今まで通り毎月申請したいのですが、その場合診察してない月でも申請できるのですか?
      →傷病手当金の申請はそのような場合でも、1か月ずつ申請することが可能です。
      しかし申請は可能ですが、1か月ずつ申請すると診療実日数が0の月が生じるので、保険者の審査に時間がかかる場合があります。もし診療実日数が0の月の証明を医師からもらう場合には、なぜ診療がないのか、次回の診察日がいつなのか、治療の方針などを意見欄に盛り込んでいただくよう医師にお願いしてみると良いと思います。
      医師によっては細かく書いてもらえることがあります。

  4. 田中 より:

    丁寧な回答有難う御座います。病院の先生には次回の診察日を書いて貰うようにお願いしてみます。

  5. 小山 より:

    はじめまして。
    傷病手当を受給できるかの質問です。
    去年の12月、妊娠中に切迫流産と悪阻で、3週間ほど仕事を休みました。医師の指示で自宅安静でした。欠勤あつかいにし、有休は使っていません。その後、仕事に復帰し、4月末で退職。今は国民保険に加入してます。
    退職後にネットで調べていると、妊娠中の医師の指示で仕事を休んだ場合は傷病手当をもらえることを知りました。医師に相談したところ、書類は書けるとのこと。退職後、過去の傷病手当金を要求することは可能なのでしょうか?
    初歩的な質問かもしれません。申し訳ありませんが、お返事がいただけたらと思います。

    • syoubyouteate より:

      小山様

      回答致します。

      医師が切迫流産と悪阻により労務不能であったと証明してくださるとのことですので、傷病手当金の申請は可能かと思います。
      傷病手当金の申請は2年以内に行えば、退職後であっても在職中の傷病手当金の申請を行うことができますのでご安心ください。

  6. 岸本 より:

    はじめまして。
    退職後の傷病手当が貰えるか、の質問をさせてください。
    6月に切迫流産の為入院し、そのまま出勤出来ず6月31日付で退職しました。
    6月分の在職中の傷病手当は申請し、通ったのですが
    退職後の傷病手当金も申請出来ると聞いていたので
    7月28日までの退職後の傷病手当の申請書は病院で話をし先生にも書いていただけたのですが、申請書を書いて頂けるまでにかなり時間が空いているのです。(用紙を受け取ったのが9月前)

    その間に失業手当の申請をし、今は失業手当金の給付を受けています。
    (失業手当金の申請は7月29日にしており、11月には受け取りが終わります)

    そこで、お尋ねしたいのですが
    診断書を書いて貰っている7月~7月28日分までの傷病手当金は受け取りが可能になるのか、なのです。
    申請書には雇用保険の失業手当金を受給しているかどうかのチェック欄もあり、チェック欄にはいいえでチェックしてあるのですが
    いいえの場合は、受給期間延長通知の添付とあり、現在は受給している為訳が分からなくなっております。

    失業手当金と傷病手当金の同時時給は出来ないのはわかっているのですが…
    もし申請出来るのなら失業手当の受給が終了した後に
    失業手当受給の申請を出すまで(7月28日まで)の傷病手当金の申請が出来るのか、実際に申請をして貰えるものなのか不可能か教えていただきたいのです。
    やはり、不可能でしょうか…?

    申し訳ありませんが、お返事頂けたら嬉しいです。
    宜しくお願い致します。

    • syoubyouteate より:

      岸本様

      回答致します。

      傷病手当金の申請は2年以内であれば可能ですので、時間が空いてしまっていることについては問題ないと思います。

      質問を読ませていただいた限りですが、おそらく健康保険組合の健康保険証をお持ちだったのかと思います。その健康保険組合で失業手当の受給欄のチェックをどう活用するのかによるのですが、おそらく失業手当の受給期間と重なっていないことの証明がほしいのだと思います。
      受給延長を受けていないのであれば通知も当然出ていないので、雇用保険受給資格者証の提出で良いか確認してみるとよろしいと思います。

      岸本様のご理解の通り、傷病手当金と失業手当は同時に受けることはできないのですが、厳密に言うと失業手当の待期期間中が傷病手当金の受給期間と重なっている場合には、失業手当の受給期間の変更が生じます。
      ですから傷病手当金は受給資格者証の求職申込年月日の前までの申請にとどめるのがよろしいと思います。

  7. 藤原 静 より:

    こんにちは。傷病手当金について教えてください。私は今年5月末にガンが発覚し、それから緊急入院、手術、抗ガン剤の治療で現在も休職中です。
    会社は、最初有休を当ててくれましたが、それも使い切り(何日あったかはわかりません)欠勤状態です。(6月末には通常の半分弱のお給料とボーナスが振り込まれていました。その後はもちろんなしです。)退職を考えていますが、最近傷病手当金があると知りました。退職後も手当金を受け取るには、一回でも申請しておいたほうが良いと聞きました。この場合、申請するのは、入院した日からなのか、それともお給料のない7月からになるのでしょうか?
    また、申請(6ヶ月分まとめて)→受け取る→退職→退職時までの分を申請→その後は自分でその都度申請という形がスムースなのでしょうか?なるべく会社の人の手を煩わせずにお願いする書類の回数が少ない方法が良いのですが…。お手数ですが、お返事頂けたら幸いです。よろしくお願いします。

    • syoubyouteate より:

      藤原 様

      回答します。

      申請の流れは藤原様のおっしゃる通り、
      申請(6ヶ月分まとめて)→受け取る→退職→退職時までの分を申請→その後は自分でその都度申請
      でよろしいと思います。
      申請を始める時期についてですが、6月末まで通常の半額弱の給料を受けていたということであれば、給料を受けなくなってから申請してもよいですし、5月末から申請をすることも可能です。

      どちらが良いかは病気の回復までどれくらい期間がかかるかによります。
      両方にメリットとデメリットがありますので、お読みいただいた上で決めていただければと思います。
      1、6月末から申請する場合
      【メリット】
      給料の支給がないため、傷病手当金を全額受けることができる。
      【デメリット】
      5月末から申請する場合と比べると、受給できる期間が短くなる可能性がある。(例えば3月末に病気が治った場合には、5月末から申請すれば10か月受給できるが、6月末から申請すれば9か月の受給になる。)
      2、5月末から申請する場合
      【メリット】
      受給期間が長くなる可能性がある(6月末から申請する場合のデメリットの反対)。
      【デメリット】
      6月末までの受給額については給料との併給調整により減額される。

      なお、5月末から6月末までの給料の半額を会社からもらっていた期間については給料の額によっては傷病手当金が不支給となる可能性があることにも注意が必要です。

  8. 田中 より:

    以前お世話になりました田中です。
    今までは診断書には労務不能と書いてましたが、今回は労務困難と書かれてました。
    労務困難でも大丈夫ですか?
    病名は脳卒中後遺症による右半身不全麻痺、感覚障害です。

  9. 大城勲 より:

    63歳で老齢年金を一部受給しています。病気のため1か月程休み(年休から欠勤)退職の予定です。退職後の保険は教会健保を任意継続の予定です。退職後の傷病手当は保険を任意継続した場合でも在職時と同額になるのでしょうか?それとも年金受給額との差額となるのでしょうか?

    • syoubyouteate より:

      大城勲様

      回答致します。

      退職後の傷病手当金は健康保険を任意継続するかどうかに関わらず、老齢年金と調整がかかることになります。

      年金の金額が傷病手当金の日額よりも低い場合には、年金との差額が支給されることになりますが、逆に年金の金額が傷病手当金の日額よりも高い場合には傷病手当金は支給されません。

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