傷病手当金はたとえ病気で欠勤しているとしても、自動的に支給を受けられるものではありません。
一度支給を受けた場合であっても会社が勝手に手続きをしてくれるものでもありません。
支給を受けるためには、都度期間を区切り申請書を提出しなければなりません。
保険者は被保険者からの申請を受けてから審査を開始することになります。

ここでは傷病手当金支給申請書を保険者に提出してから支払いを受けるまでに要する期間について確認して行きます。

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傷病手当金の支払いまでにかかる時間は保険者次第

傷病手当金の審査を行うのは、加入している健康保険の保険者です。
したがって、加入する健康保険の保険者によって支払いまでにかかる時間は異なります。
インターネットで調べると、

  • 支給までに1か月かかった
  • 支給までに3か月かかった
  • 2週間で支給された

等、さまざまな意見が書かれています。

審査の流れによって早く支給されることもありますし、保険者によって早く支給されたり、時間がかかったりすることもあります。
結論としては、加入している健康保険の保険者の審査次第で変わります。

全国健康保険協会での傷病手当金の支給日数

健康保険組合ではどれくらいの日数で審査を行われるかわかりませんが、一番加入者の多い全国健康保険協会では申請受付から支給までの標準期間として10日間の目標を設定しています。

⑥サービス水準の向上
・ お客様満足度調査を活用したサービス水準の向上に努めるとともに、現金給付の申請受付から支給までの標準期間(サービススタンダード:10日間)を遵守する。
■ KPI:① サービススタンダードの達成状況を 100%とする
引用元: 平成 31(2019)年度 全国健康保険協会事業計画及び予算

傷病手当金をはじめとする健康保険給付については、10日を基準に支給することになっているようです。
しかし申請書類に不備があれば支給されるまでの日数もかかってしまいます。
まず私たちにできることは不備のない申請書を提出し、支給可否の決定を待つことです。
ぜひこのサイトを参考にして、不備のない正しい申請書を保険者に提出できるようにしましょう。

支給方法について

傷病手当金の支給が決まると傷病手当金支給申請書に記入した口座に入金されます。
直接現金で受け取れるものではありません。
また傷病手当金支給申請書に記入することができる口座は「被保険者の口座」になります。
もし被保険者が銀行のATMまで引き出しにいけないような場合には受取代理人の口座を記入することもできますが、被保険者から受取代理人に受取を委任することが必要になります。
傷病手当金支給申請書に委任欄がありますので、そこに記入します。